柏崎トルコ友好協会オフィシャルブログ

会員の皆様へ お知らせ

      　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　柏崎トルコ友好協会事務局

　二月も中旬となりましたが、会員の皆様に於かれましては益々のご清祥の事お喜び申し上げます。
　さて、今月発売の月刊誌『歴史街道』（ＰＨＰ研究所）３月号に　《エルトゥルル号の奇跡・時を越えたトルコと日本の友情》が特集で掲載され書店に並んでおります。
１８９０年南紀串本大島沖で発生したエルトゥルル号遭難事件、その９５年後の１９８５年イラン・イラク戦争で日本人２５０名を救助したトルコ航空・・・などが生々しく、しかも大変詳しく書かれております。
　執筆された方々の中には　昨年　御来柏されましたセルダル・クルチ駐日トルコ共和国大使や、イ・イ戦争当時　伊藤忠商事のイスタンブール事務所長で日本人救出に大変ご貢献された森永　尭氏なども含まれております。
　会員の皆様から　是非　この機会に一読されます事をお奨めいたします。

　また、３月８日には　午後１時３０分より柏崎ソフィアセンターで第４回『柏崎トルコ児童絵画展』のオープンを、夕方から柏崎産業文化会館で第５回柏崎トルコ友好協会総会を開催いたします。トルコ大使館からのゲストの講話も予定しております。
　会員の皆様から万障お繰り合わせの上、是非御参加いただきますよう、役員一同お待ち致しております。

２０１３年 年頭ご挨拶

                                                                                    柏崎トルコ友好協会
       　　　　　                                                                                高橋篤一

　新年明けましておめでとう御座います。
会員の皆様には穏やかな年明けを迎えられた事とお喜び申し上げます。

 

　柏崎トルコ友好協会も１.９９６年の誕生から１７年目を、２.００９年７月からの再発足から４年目を迎えることとなりました。この間、多くの先輩や会員の皆様に支えられまして　曲がりなりにもここまで歩む事が出来ました事に心より御礼申し上げます。

 

　昨年は２月に当協会会員であり日展理事である原　益夫氏の篤志により　氏の鋳金作品『エンドレス　月』をトルコ大使館経由でトルコの首都アンカラの　土日基金文化センターに寄贈する事が出来ました。土日基金文化センターのタイヤル会長様からのお礼のお手紙が参りました。　
　 また、３月には第３回の柏崎トルコ児童絵画展を盛会裏に催す事が出来ました。当協会では少年期に外国に興味を持つ事は将来の国際人育成の基礎となるものと信じ、この催し事を進めて参りました。絵画展も回を重ねる毎に市民の関心が高まり、多くの皆様から会場に足を運んでいただいております。現在は第４回絵画展の準備を進めております。
　 昨年の総会にはトルコ大使館より、大使代理トゥンチュ・アングル様　商務部一等参事官オスマン・ベキャロール様、　日本、韓国、台湾三国担当されている文化広報参事官のアイシェギュル・アトマジャ様のお三方よりお揃いで　ご臨席、ご講話を戴きました。また、お三方には同日の絵画展開会のテープカットも御願いいたしました。
　 ４月には当協会の始めての試みとして、関東在住者の集いである『柏崎トルコ友好協会関東支部総会』を銀座『イスタンブール』で開催しました。関東支部長　村山貞一氏、事務局の坂上千春氏のお骨折で和やかに催され、参加者から引き続き今年も、との声が出ております。
  昨年で最も特筆すべきは、７月２６日の『柏崎祭り　海の大花火大会』に　特命全権大使セルダル・クルチ大使ご一家様のご来柏ではないでしょうか。その前週まではトルコ本国よりチャーラヤン経済大臣が来日され当時の野田首相、枝野経産大臣らと過密なスケジュールをこなされておりました。当然大使館内でも多忙を極めていたはずですが、奥様、ご子息様を伴われ　お時間を割いて御来柏頂きました。柏崎の市長様はじめ市役所の皆様、商工会議所と産業界の皆様、市内２大学関係者の皆様などとの懇談会にもご臨席いただき、夜は１５、０００発の花火を堪能された次第です。その後３回ほど大使館で大使にお眼に掛かりましたが『柏崎での心の篭った歓迎に感謝します・・・』との御挨拶を戴きました。

                                セルダル・クルチ大使御夫妻と　24.10.29
                            

 

　さて　今年も当協会では　トルコと日本、トルコと柏崎の親善友好に　派手さは無いけれども地道に歩みたいと考えております。
　昨年予定し実現しなかった　国内で柏崎以外のトルコとの友好都市や団体と、当協会の親善を深める事、
『エルトゥルル号』遭難事故で生き残った方の末裔で児童絵画展に２回絵を送ってくれた「チュアナルト　ケイちゃん」（現在中学部１年生）を当協会で是非日本にお招きできないか・・・。
さらに　トルコより柏崎との姉妹提携の依頼が２都市から参っております事の検討委員会の立上げなど　取り上げたい事は目白押しです。

 

                             
         チュアラルトケイちゃん『私の御祖父さんのお爺さんは日本で助けられました。』

 

   現在進めています柏崎とトルコの市民レベルの友好関係を基に、産業界同士の結びつき、留学生の交換や受け入れも視野に入れた学術的な結びつき、の『３本柱』を構築できれば・・・との夢を協会では持っております。急には実現しませんが一歩一歩前進したいものと考えております。
　今年も何卒宜しくご理解賜わりますことをお願い申し上げ、年頭のご挨拶といたします。    　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　平成２５年.１月 

2012年も暮れようとしています。今年も多くの皆様に御世話になりました。深く感謝申し上げます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　柏崎トルコ友好協会
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　会長　　高橋篤一

その①

　　役員、会員の皆様に感謝

　常々は当協会を支え、御理解して戴いた会員全員の皆様、いつも無償でご尽力いただく役員の皆様に深く感謝申し上げます。当協会の行事など全て順調運営出来ますことは会員、役員皆様のお蔭です。厚く御礼申し上げます。

当協会の会員であり、日展の理事である　原　益夫様からは貴重な美術作品『エンドレス　月　』をご寄贈いただき、この作品をトルコの首都　アンカラの　『土日基金文化センター』へ飾るべく今年2月には　東京のトルコ大使館にて贈呈式を挙げることがきました。その後　『土日基金文化センター』のタイヤル会長様より作品を受け取られてのお礼の文書が参り、原さんにお届けした次第です。

 

その②

　　多くの市民の皆様に感謝

　柏崎トルコ児童絵画展も今年3月に3回目を柏崎ソフィアセンターにて開催することが出来ました。柏崎小学校の児童の皆様や学校関係者をはじめ、市長様　市役所教育委員会様、柏崎文化協会様、柏崎地域国際交流協会様など多くの団体や、毎年絵画展を楽しみに　ソフィアセンターに足を運ばれる市民の皆様に心より御礼申し上げます。

　現在、トルコのアンカラで，柏崎児童の絵が展示されています。

来年3月8日から17日には第4回目の児童絵画展を予定しています。第4回目からは柏崎第一中学校の生徒の絵も加わる予定です。是非ご期待下さい。

　絵を送って頂いたトルコの児童には金魚形や丸形の紙風船を毎年お礼に送っておりますが、これは柏崎の酒井鉄工所の酒井好道社長の篤志によるものです。

　今年の柏崎ぎおん祭りにはセルダル・クルチ大使閣下ご家族様共々ご来柏頂き市内の各界の皆様と親しくご懇談を頂き、夜には柏崎の誇る海の花火大会をご鑑賞いただきました。その際には、柏崎市役所様、柏崎商工会議所様、柏崎観光協会様、新潟産業大学様、新潟工科大学様などに大変御世話になり、私も大使館へ寄せていただく度に『心のこもった歓迎ありがとう』とのご挨拶を大使と奥様から戴きます。

　また、トルコ大使館の商務部参事官様が来柏の際に柏崎の産業紹介と言うことで企業見学を企画しておりますが、原酒造様、ブルボン様から大変にご協力を戴きました。改めまして紙上より御礼申し上げます。

 

その③

　　トルコ大使館の皆様に感謝

　柏崎トルコ友好協会の種々の行事が催される影には　常にトルコ共和国大使館の皆様のご尽力を頂いております。今年　日本に赴任され、ご多忙の中　柏崎ぎおん祭りに御越しいただいたセルダル・クルチ大使閣下とご家族様からは　その後も当協会には特別のご理解を賜っております。

　また、当協会が再発足して以来、毎年の総会と総会以外、あわせて4回柏崎に御越しの商務部一等参事官オスマン・ベキャロール様はじめ、今年の総会に大使不在で超ご多忙にもかかわらず　ご来柏されスピーチを頂いた　トンチュ・アングル臨時大使様、日本、台湾、韓国の3ヶ国の文化広報を担当されていたアイシュギュル・アトマジャ参事官様からは当協会に対し異例とも思われる心使いを賜わりました。言葉に言え尽せぬ感謝の思いです。深く御礼申し上げます。

　先日（12月14日）にはトルコ大使館にて、本国経済省へお帰りになるオスマン様の送別会が催され大勢の賓客で込み合いました。柏崎からも私と飯塚政雄さん、細山　巧さん、関東の土田有里香さん、坂上千春さんの5名で参加し お別れの御挨拶を述べると共に再会をお約束して参りました。

今年一年　本当にありがとうございました。
御世話になりました皆様全ての方々が、素晴らしい新年をお迎え出来ますことをお祈り申し上げております。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2012.12.17

さようなら オスマン様 オスマン・ベキャロール一等商議参事官の送別会に出席して

                                                                                                     飯塚政雄

　去る12月14日（金）、渋谷のトルコ共和国大使館にて、4年間の任期を終え来年1月本国に帰国されるオスマン・ベキャロール一等商議参事官の送別会が開催され、柏崎トルコ友好協会（以下当会）からは、高橋篤一会長、細山巧さん、私、飯塚政雄、土田有里香さんの4名が参加させていただきました。

　オスマン氏は当会とも縁が深く、総会をはじめ今年の大花火大会にもお越しいただくなど、計4度来柏されております。
　送別会にはトルコ共和国大使夫妻をはじめ、政界、経済界など、計400名以上の方々が出席され、オスマン氏のお人柄、人脈の深さをあらためて感じた次第です。

　当会でも、数年内に2度目のトルコ旅行を予定しており、オスマン氏からも「ぜひトルコにお越しの際はご連絡をいただきたい。次はトルコでお会いしましょう。」とお声掛けいただきました。
　オスマン氏との再会を楽しみに、また、オスマン氏の後任で来られる新しい参事官の方ともオスマン氏同様のよい関係を築き、益々トルコと日本の友好、親善に努めてまいりたいと思っております。

 最後に、オスマン・ベキャロール一等商議参事官の今後のご活躍とご健康をお祈り申し上げます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　24.12.15

　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　柏崎トルコ友好協会の参加者とオスマン様

　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　ご挨拶されるセルダル・クルチ大使とオスマン様

　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　パーティー風景

 

 

柏崎トルコ友好協会 運営委員長会議議事録

柏崎トルコ友好協会　運営委員長会議議事録

　　日　時　平成24年12月８日(土)18：30～19：30 
    会　場　みずち
     出席者　高橋会長　矢川副会長　安達　佐藤（俊）  佐藤（宣）

☆  議　題

Ⅰ．諸報告事項の件

　　　○今日の委員長会議は来月開催予定の役員会に向けての方向性をご検討いただ
　　　　きたい。

       ○事務局より、今年度実施の事業について資料に沿って報告。

　　　　（原益夫氏作品トルコ共和国への贈呈式（トルコ大使館）　年次総会　第３回柏
　　　　　崎トルコ児童絵画展　関東支部設立　駐日トルコ共和国大使他との懇談会/ぎ
　　　　　おん柏崎まつり大花火観覧 アンカラに於ける柏崎トルコ児童絵画展ほか）

      ○高橋会長より補足説明。

　      ＊駐日トルコ大使閣下ご来柏決定に至るまでの経過報告。
            8月末、トルコ大使館での『トルコ共和国戦勝記念レセプション』参加時に大使
　　　　　夫妻より丁重な御礼のお言葉を頂戴した。
       　　毎回、柏崎にお招きの大使館のゲストの方には東京から付き添う会員（英語を
　　　　　話せる）がいたが、今回の大使ご家族様には関東支部の会員２名共日程の都
　　　　　合がつかず同行できなかった。これが心残りである。次回は完璧を期したい。

       ＊３月の総会・児童絵画展オープニングに来柏頂いたトンチュアングル臨時代理
　　　　　大使（当時）　オスマンベキャロール商務一等参事官　アイシェギュルアトマ
　　　　　ジャ文化広報参事官の３名が今年末で離日されることで12月14日に送別会
　　　　　が催される。中でもオスマン氏は４回も来柏されており14日には飯塚政雄・
　　　　　細山巧両役員共々３人で上京したい。

      ＊当協会HPブログに時々意見、書き込みが寄せられるが、氏名住所身分を明か
　　　　さないものは削除している。今後もこの姿勢は変えるつもりは無い。

　　　○事務局より、今年度昨日までの収支状況について項目別に説明。

　　　　諸行事が活発に運営されるために会計は多忙で11月末現在不足金15万円、
　　　　その他で合計20万円強を高橋会長が負担している状況にある。

　　　　立替or役員会承認を得ての借入計上するとしても不正常な姿であり、来年度
　　　　年会費500円程度の値上げについてご意見を伺いたい。６月の運営委員長会
　　　　議において「雑談・話題」として話させて頂いた際「上げなければならないとして
　　　　も数年かけて結論出すのが良いのでは？」との話ではあったが…。

     ○高橋会長より。

　　　＊立替でも寄付という形でも良いが500円上げてもらえば125千円増え、来年度
　　　　　10万円位の県国際交流協会からの助成金が見込まれる。

　　　＊トルコの児童の出展者に紙風船を贈っているが、酒井鉄工所のご好意ご協力
　　　　　で特別格安にしてもらっておりありがたいことである。

　　　＊会計は現在の姿は健全な状態ではないので、いきなり2倍ではなく半分の500
　　　　　円を総会で提案することでどうか？

     ○意見

　　　＊立替・借入としても返済源がないわけだから不適当。
            ⇒寄付が妥当と思われる

　　　＊会長は現況表立っての負担の他、上京時の交通費・土産等自腹なのでこれ以
　　　　上の負担をしている。皆さん方にも会議等行事での食事等自己負担していただ
　　　　いているところである。

　　　＊値上げした場合、会員数が減少する心配もあるが・・・？

　　　＊総会会費6,000円だが、宴会費を抑えるor会場をもっと安い所に変える等
　　　　検討すべき
　　　　（例　産文　総会参加人数100人を目指す。）
　　　　　これ以上総会費として経費負担をかけない方向が良いのでは。

　　　＊1,000円上げて2,000円にした場合「会報発行の要請」等が考えられる。が、
　　　　会報の代わりにHPブログで諸報告しているもの。

　　　＊500円上げてまた直ぐ値上げは困難にて今回倍額の1,000円でも良いのでは？

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓

　　　　　　　　　　　　　　今回500円で提案の方向

 

Ⅱ．1月予定の役員会について

        ○役員会を1月20日前後に開催したいが本日出席の委員長方のご都合は？
          昨年は1月18日に行なっている。　⇒　事務局に任せる。

        ○主な議題は３月開催予定の総会の段取り・児童絵画展を始めとした来年度の
　　　　事業について。ほぼ例年通りの計画となると思う。

 

Ⅲ．来年度の事業について

       ○『第４回柏崎トルコ児童絵画展』は柏崎ソフィアセンターを会場とし、３月7日（木）
　　　　午後会場設営し開催期間は３月8日（金）～16日（土）の９日間とする。

       ○従って　年次総会は3月8日（金）夜開催。　

 

Ⅳ．その他

        ○高橋会長

         ＊各委員会について委員長選任しているが副委員長制を敷きたい。
　　　　　委員長会議に委員長参加できない場合も多いと思われるのでその場合には
　　　　　副委員長に参加願いたい。

          ＊新年度３月は役員改選の時期となる。会長職も長すぎるのは良くなく、もう１
　　　　　　期と考えており誰かに替わってもらいたい。副会長も複数制にしたい。矢川
　　　　　　副会長に並ぶもう一人は若手から加えたい。

          ＊副委員長人選については各委員長にお任せしたい。

          ＊新しい役員人事については前回同様「会長一任」としてほしい。できるだけ現
　　　　　　状のまま行きたい。

          ＊規約では、「役員の任期は２年（再任を妨げない）」顧問のほか「会長１名　
　　　　　　副会長若干名　理事若干名　監事１名」となっている。

　　　　　＊串本町トルコ文化協会より書籍の案内がきている。役員の方々には１冊
　　　　　　づつの購入をお願いしたい。⇒　同意

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以　上

トルコ共和国建国八十九周年記念レセプション参加報告

　10月29日　今年も盛大に、トルコ共和国建国89周年記念レセプションが
東京渋谷のトルコ共和国大使館にて開催されました。
当日は国内の国会議員、政府関係者、民間のトルコ関係者、各国の外交官
や武官など大勢の賓客で大変な込みようでした。　お出迎えのセルダル・ク
ルチトルコ大使御夫妻はお客様お一人お一人に御挨拶をされ多忙なホスト役
に徹せられておられました。

　また当日は、1999年にトルコのマルマラ地方を襲った大地震で　被災した115校の小中学校の生徒児童から、日本の東日本大震災での被災者への激励の絵とメッセージカード（ポストカード）の絵画展《友情の架け橋展》が大使館内で開幕されました。
　今年3月に柏崎での『柏崎トルコ児童絵画展』の際にもマルマラ地方の児童絵画のコーナーを設け、柏崎市民の皆さんに感動を与えて頂きました。また、同様のポストカード250枚は柏崎市内の小中学校に在籍されている福島からの避難児童生徒に当協会から教育委員会様経由で差し上げました。この絵画展《友情の架け橋展》は　しばらく大使館内開かれており、一般の市民にも開放されています。

　当夜の会場では、例年通りトルコ音楽の演奏やトルコ料理、トルコワインなど至れり尽くせりの歓迎をして頂きました。
　会場内で、イラン・イラク戦争の際に日本人救出の立役者森永氏や当協会がトルコ親善ツアーを実施したときにアンカラの土日基金文化センターでの昼食会にご多忙の中　ご出席いただき御挨拶を頂いた田中特命全権大使（当時）にもお会い出来、往時の御礼を述べる事が出来ました。森永様はかって柏崎トルコ文化村へは2回ほど御越しいただき、柏崎を懐かしく思い出されておられましたので、是非また、柏崎へとお誘いしたところです。　また、東京の「日本・トルコファン倶楽部」の今泉会長様、外務省の福岡氏など等大勢の先輩知己ともご挨拶が出来ました。

　　　
　　　　　お出迎えの大使ご夫妻と　　　　　　　　　　トルコ音楽の演奏
　　　
　　　　　　　　　　　　　トルコ児童絵画《友情の架け橋展》会場
　　　
　　　　イイ戦争日本人救出の立役者　　　　　当協会トルコ親善ツアーの際
　　　　　　　　森永氏と共に　　　　　　　　　アンカラでの昼食会にご参列いただいた
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　田中特命全権大使(当時)と

トルコ共和国軍勝利記念レセプションに参加して

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　柏崎トルコ友好協会
        　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　会長　高橋篤一

　1914年からの第一次大戦で敗北解体し周辺列強国に侵食されたオスマン帝国。再度独立国とすべくアンカラで立ち上がったケマル・アタチュルクに率いられたトルコ独立軍は、各地で激戦を征し　1922年8月30日最後の戦い『ドゥムルプナルの戦い』でギリシャ軍に勝利し現在のトルコ共和国の独立を勝ち取りました。
　この記念すべき8月30日には　毎年　東京のトルコ共和国大使館で戦勝記念レセプションが催されます。今回私は初めてこのレセプションに参加いたしました。
これは　1ヶ月前の7月26日の柏崎祭り『海の大花火大会』にセルダル・クルチ大使ご家族様と商務部一等参事官のオスマン・ベキャロール様が御来柏、そのお礼を申し述べるべく参加したものです。
　当夜は日本からは外務省、自衛隊、産業界、友好関係団体関係者と共に　各国大使館の武官などで大使館のパーティルームは立錐の余地も無いほどの込みようでした。ホスト役には大使ご夫妻が当たられておられましたが、私の顔を見るなり奥様共々「先日は心温まる歓迎をしていただき有難う・・・」とのご挨拶を戴きました。
　私はかなり込み合う事を予想し先日のお礼を文書にしたため、大使に直接手渡しました。その中には今年4月に発足した当協会の関東支部の事も書き加え、関東支部で大使館へ寄せて頂きたい事と、支部総会にはどなたか大使館の方から御参加頂きたい旨、併せて書き添えておきました。
　毎年10月末にはトルコ共和国建国記念パーティが催されます。このときには是非とも関東支部より参加できればと考えています。
　今春に柏崎へ御越しいただいたアイシュギュル文化参事官、昨年の東日本大震災当日に当協会総会でご講演を頂いた外務省の福岡氏をはじめ、多くの顔なじみとも挨拶を交わすことが出来ました。
トルコ近代史に燦然と輝く建国の英雄『ケマル・アタチュルク』に思いをはせつつ、渋谷の大使館を後にしたのは午後8時半頃でした。　　　
       　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　平成24年8月30日

日本とトルコ、柏崎とトルコの広範な関係深化を熱く語られたクルチトルコ大使

                            トルコ大使を囲んでの懇談会

                                                                  柏崎トルコ友好協会　会長　高橋篤一

　７月２４日から３日間は恒例の柏崎祭り。祭りの最高潮に達した２６日、トルコ共和国特命全権大使のセルダル・クルチ大使と商務部のオスマン・ベキャロール一等商務参事官が御来柏されました。　ぎおん柏崎祭りに柏崎へ大使をお招きしたい、との我々のご希望にお答え頂いたものです。

　実はこの１週間前の７月１８日から２１日までトルコ本国よりチャーラヤン経済相が来日、日本政府と経済連携協定(EPA)締結に向け産官学の共同研究を始める点での合意や、空の便である成田―イスタンブール便の増発、現在日本からトルコへの年間30万人の渡航者を、さらにビジネスマンを含めて増やす計画などが協議されました。このため大使館内では大使はじめ商務部は超繁忙を極めていたのでした。その為に　御来柏のご返事がのびのびになっていましたが、正式のご返事を頂く為に７月１１日に私は大使館を訪れクルチ大使、オスマン参事官のご両者と面会いたしました。大使館内は本国の経済大臣をお迎えすべく多忙と緊張ムードでしたが、時間を割いて戴き、柏崎への後来駕のお約束を頂きました。

　大使及び御家族様とオスマン様は猛暑の中　２６日午後３時過ぎ柏崎に到着、ホテルへチェックイン後　柏崎市役所へ会田　洋市長表敬訪問、４時３０分より柏崎商工会議所会議室で　大使を囲んでの懇談会にご参列いただきました。新潟工科大学の判沢教授の同時通訳で懇談会は進められました。
　この懇談会のお話の内容は別記いたしますが、クルチ大使は市民レベルの交流の重要性、留学生などの交流、経済交流の３点を熱っぽく強調されていました。特にトルコが現在おかれている経済的な優位性など時間を掛けて説明されました。

　　
　　　　　市民代表と懇談される
クルチ大使とオスマン一等参事官　

 
　その後　会場を柏崎海岸花火会場に移し柏崎の海の大花火大会を当協会幹部の皆様と共に堪能致しました。大使ご家族様もスターマインの度に拍手を送られていました。　

　柏崎商工会議所会頭、副会頭様をはじめ市役所副市長様、幹部の皆様、大学関係者、柏崎の代表的な企業の皆様など、急な呼びかけにも関わらず御参加いただきました事に心より御礼申し上げます。また、短時間のため準備等行き届かない点も多々有りましたこと本文をお借りしましてお詫び申し上げます。
　
　　
　　
                            海の大花火を楽しまれるクルチ大使御一家

セルダル・クルチ駐日トルコ大使閣下来柏記念ご講演

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　新潟工科大学国際交流顧問
       　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　判澤純太

            　    日時：２０１２年７月２６日（木）午後４時 ― ６時１５分
                  場所：柏崎商工会議所会議室
                  主催：柏崎トルコ友好協会
                出席者：セルゲイ・クルチ大使閣下、同夫人、同令息
                        オスマン・ベキヤロール一等商務参事官            
                  ご講演（約４０分）英語同時通訳：新潟工科大学国際交流顧問
      　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　判澤純太

【ご講演要旨】

（１） 柏崎は第２のhome town
   「～ここは串本、向かいは大島、仲を取り持つ巡航船、～アラヨイショ」と歌われる串本は、人に知られる海の難所。ここで１８９０年オスマントルコ帝国親善使節の軍艦エルトゥルル号が遭難し６００余名のトルコ兵を満載していた。
   自らの命の危険を顧みずに遭難者たち５０名近くを命懸けで救ったのが串本漁民であったが、話はそこで終らない。数年後同地を訪れたジャーナリストが、句碑を見つけて村人に尋ねた。トルコ兵殉難の供養碑と書かかれている事を知り、線香と献花が絶やされず、慰霊祭も毎年催されている事を知って、そのトルコ人（イスラム教徒だが）は感涙にその場に泣き崩れた。
   そのエピソードがトルコ本国に伝わって、小学校の教科書にまで載せられ、トルコでは孫、子の代に伝えている。トルコ人の親日感情の底には、このエピソードが有る。
   私は今日、柏崎に来ているのに、まるで和歌山の串本にいる様な気持ちです。かっての柏崎トルコ文化村の縁（えにし）で結ばれた心の安らぎに包まれています。柏崎はトルコ人にとって、第２の串本です。国同士の信用関係は、地理的な距離ではない、「心の距離」です。     

（２） トルコ経済の強みの特徴
   ＥＵ経済がshrinkしているのに、一方トルコ経済は毎年５％成長を続けています。その秘密は、トルコ経済が多元経済である事に由ります。トルコ経済は、EUとも、中近東とも、黒海、地中海を挿んで、ロシアとも、北アフリカとも、あるいは中国とも、経済提携を幅広く結んでいます。
   EU諸国は今迄域内経済ばかりを重視してきました。トルコ経済には、懐の深さが有ります。トルコ経済は今のところ小所帯で、かつ高度経済成長に遅れた事からやむなくそうした面がありますが、今では大変な強みになっています。
   今迄は、中国に仲立ちを頼んで、日本との通商が有りました。今トルコは、直接日本から投資を呼び込みたいと本気で決意しています。それが今回の、トルコ国内での「投資促進法」採択なのです。同法は、トルコ経済の安定的急成長が、自信の裏付けになっています。
   トルコの商務大臣が玄場外相、枝野経産相と、数日前にお会いしているのも（本日出席の２人もその場にいましたが）、日本と、近い先々にFTA、EPAを締結しようと視野に入れているのです。
   日・土関係では当面トルコの入超ですが、通商規模は限りなく拡大していけ、しかも両国は win－win関係の条件の環境にあります。
   景気の勢いを企業は見逃しません。日系大手企業も、数百社がすでにトルコに事業所を展開していますが、その勢いは益々加速するでしょう。その理由をお話します。『日経新聞社』が支局を置いている場所は、カイロ（エジプト）とイスタンブール（トルコ）の２個所です。それはすなわち、その２局に、ヨーロッパ、中東、ロシアの政治、経済、投資情報の、最も核心的な情報が集まるからなのです。それは、とりもなおさず、トルコ経済が将来の成長センターである見通しを象徴しているのです。
   日本は産業技術水準で世界のトップを走っている先進国です。ただし、技術力の高さだけでは、今後の企業国際展開は飛躍しません。進出する当地の市場（マーケット）を知り尽くし、当地で、歴史的信用（prestige）を持っていなければならないのです。
   トルコにはそれ（後者）が有ります。
   日本の方々が、トルコ１国への投資、企業進出を勧められているとお感じになっているとしたら、それは当たっていません。上にもお話いたしました様に、トルコへの投資は、EU、ロシア、中近東、北アフリカへの、もっとも安全で、賢明な国際間接投資になっているのですから、日本とトルコが実りあるタッグ・チーム（FTA、EPA）を組めれば、将来性は無限大に広がるでしょう。

（３） ２つの外交軸（メガロポリス・中央官冀外交とhometown friendship diplomacy）
   功利主義にベースをおいただけの外面だけの関係では脆いのです。お互いの国同士がえもいわれぬ暖かい感情を抱き合う関係が、最良の国際関係です。
もっとも強い国際関係は、政治、経済、文化交流が「３位１体」の、平和で円滑な関係です。産・官・学の機関でその絆をつなぎ、維持する事です。
   ただし、もう１つ、魂が安らぐsmall，local townが、相手先に確保出来ればどんなに相手国に対する信用性が高まって素晴らしいでしょう。それは、交流の第２ 軸となり、それによって、第１軸を一層強靭にできます。柏崎がトルコ人に対して、その資格と能力を十分に備えている事を私は知っています。両者の友情と交流がさらに積み重ねられていく事を、私は願って已みません。
   企業進出、投資に関して、大規模なものばかりをトルコ国が望んでいる訳ではあ りません。先にも申し述べました様に、「地方」との交流の拡大は、交流の「信用性」を高めますし、産業のノウハウは、中央と、中央官冀が独占物にするものでは ない事も、我々トルコ人はよく知っています。日本では「地方」にも、豊富な先端の産業技術があります。投資資本も豊潤に有ります。
   柏崎商工会議所から東京のトルコ大使館宛てに申し出て戴ければ、トルコ側は取り急ぎ、何度でも特別商業ミッションを柏崎に派遣して、投資、企業進出に就いて、トルコ国内関連法規に関る詳細な資料をお持ちしてご説明できます。その場合、出 張交通費はトルコ側の負担で結構ですし（笑）、トルコ側で通訳も準備して、連れて参りましょう。

（４） ツーリズム（観光産業）振興の夢
    現在年間２万人の日本人観光客の方々に、トルコ観光に訪れて戴いております。
より一層幅の広い、各層相互「日・土」交流が進展する事を、心から願っています。
トルコの地理と歴史は大変魅力に富んでいます。ボスポラス＝ダーダネルス海峡を挟んで、トルコはヨーロッパにも、アジアにも国土を持っています。
    私は日本人の皆様方に、特にトルコの何を知って戴きたいのでしょうか？
     トルコが、将来EUのメンバー国になったとしても、トルコはトルコであり、ほかの何者でもない、ということです。明治維新を経た日本が、日英同盟があっても 戦後に日米安保条約があっても、イギリスでもなければアメリカでもなく、日本で あり続けているのと、それはまったく同じことです。
   その辺の所を、日本国民、トルコ国民の双方が、もっともっと観光を通じて学び 合えたら素晴らしいと思いませんか？

     
（５） ３人のキー・パーソンの方々in Kashiwazaki
    私は、今回お招きしていただいて、海上花火も見れますし、大変喜んでおります。と、同時に、上に述べて参りました様に、今回のお招きのご縁を、トルコ政府代表として、大変重要視している事もお伝えします。
     今回のこのご訪問の機会を先頭に立って準備していただいた方は、高橋さん（柏崎トルコ友好協会会長）、西川会頭（柏崎商工会議所）、会田市長様でした。
     そして支えて戴いているのは、ご参集下さった皆々様方です。
今後とも皆様のご支援を何卒頂戴いたしたく存じます。本日はどうもありがとうございました。

第1回 関東支部総会報告

                                                                             柏崎トルコ友好協会  
                                                                                関東支部長　村山貞一

 去る4月6日、当協会関東支部総会が開催されました。これは3月の総会で承認された
支部設立に伴う最初の会合です。群馬、埼玉、千葉、東京および神奈川の一都四県
在住の８名と柏崎から高橋会長と田中さん、合わせて１０名の参加で行われました。
今回案内した新潟県外の会員１８名のうち８名の参加ですから、それなりの参加率だと
思います。
　
　会場は東京銀座コリドー街のトルコ料理イスタンブール銀座店です。外壁と内装には
トルコのタイルが使われ、店長はじめスタッフの多くはトルコ人で、ベリーダンスのショー
もあり、トルコムードいっぱいの店です。特に店長は我々ネーティブ以上の日本語を話す
人で、今年の総会にお招きした臨時大使はじめ３名の写真を見せたところ全員知り合い
とのことで、支部の拠点として良い所を見つけてくれたと思います。

　さて、総会の内容に移ります。支部総会といっても堅い話は抜きで、まずはトルコ
ビールで乾杯。さらにワインが入り、和やかに歓談が進みました。歓談の中で
児童絵画展や旅行等当協会の活動内容を会長持参の写真を使って紹介し、今年の
活動計画についても説明しました。

　関東支部の活動についての意見交換では、年一回の総会のほかに懇親会や支部
行事も計画したい旨の積極的発言がありました。さらに行事の際はトルコ大使館にも
声をかけたいとの意見がありました。これらの意見を参考に、会員の懇親を目的に力まずに
活動したいと思いますので、よろしくお願いいたします。

　この店は料理も美味しく、最後はベリーダンスで盛り上がり、中締めとなりました。
最後に、今回の総会は坂上千春さん（昨年まで総会時にトルコ大使館員を柏崎に引率
された方）に計画からすべてやって頂きました。お仕事も大変お忙しい中での準備、
ほんとうにありがとうございました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上

　
　　当日参加の皆さん全員で・・・　　　　　　　　余興のベリーダンスショー