柏崎トルコ友好協会
会長 高橋篤一
新年明けましておめでとうございます。
新潟では珍しく雪の全くない正月を迎えました。当協会260名の会員の皆様も穏やかな新年を迎えられたことと思われます。
当協会の発足は1996年ですが、2度の震災などに遭い一時活動を休止し、2009年7月の再発足から今年で5年目を迎えます。この間 トルコ大使館の皆様、多くの市民の皆様、そして先輩や会員の皆様からのお力添えで 当協会も歩みはゆっくりではありますが今日の成長を見ることが出来ました。改めまして多くの皆様のご支援に心より御礼申し上げます。
予定されている今年の主な行事予定を述べてみます。
①今年も昨年に引き続き、5回目の柏崎トルコの児童生徒絵画展を2月28日からソフィアセンターで開催いたします。今回より柏崎小学校、第一中学校の皆様の作品にプラスして比角小学校の皆様の作品が加わり、現在トルコの首都アンカラの私立テビフィック校で展示中です。トルコに送った柏崎の絵と 新しいトルコの作品は1月末に柏崎に届く予定なので、2月28日からの展示会に備えたいと計画しています。明年は比角小学校に替わり別の小学校に出品を御願いし、再来年にはさらに別の小学校へと、柏崎全市の小学校から交代で作品を出していただき、順次では有りますが全ての柏崎市内小学校の絵が海を渡る事となります。 この作品展は選ばれた秀作展ではなく、両国の生徒児童が日常感ずるままに伸び伸びと描いた作品展で、児童生徒の国際理解深め異国の同世代との感性の違いを楽しむ事が目的です。
② 今年の当協会総会には、1985年イラク・イラン戦争の際にイランのテヘランから日
本人250名余を救出するという奇跡的な働きをされた 森永 尭様(当時の伊藤忠商事イスタンブール事務所長)にご講演を御願い致します。
多くの本やビデオで、この事実は紹介されていますが、いつもこの話に触れる度に感動で目頭が熱くなります。森永様がどのようなお話をされるか、期待を持たれ是非御参加下さい。
総会には是非ともお誘い合わせの上 多数の会員の御参加されますよう、待ち致しております。
③ 昨年はトルコとの友好関係にある近隣の都市を表敬訪問する・・・との一環で山形
県寒河江市(サクランボの原産がトルコとの縁で姉妹都市関係)を訪れ、寒河江市役所の皆様から大変に歓迎を受けました。素晴らしい寒河江市の『道の駅』内にあるトルコ館、山寺の立石寺、さらに寒河江市の慈恩寺では藤原氏の荘園氏寺に相応しく40体近くの国重要文化財の仏像、天井絵など感動の連続でした。
今年もお隣の富山県礪波市(チューリップの原産がトルコとの縁で姉妹提携)を訪問したいと考えています。砺波市はホテルの窓から見える散居村も素晴らしく、世界遺産の五箇山の入り口に当たります。これから具体的に計画に入りますが、多くの会員の皆様のご参加をお待ち致しております。
④明年(2015年)は日本とトルコの友好の絆の発端が起きた和歌山県串本沖でのトルコ軍艦エルトゥルル号遭難事件から125年目に当たります。現在でもトルコの小学生の教科書にはこの事件で日本人の献身的な救助の事が載っており、成人したトルコの皆さんの親日感情の源となっています。
当協会で執り行っている柏崎トルコ児童生徒絵画展に2回出品していただいたテビフィック校の『チュアナ・ルトケイ』さんは『私の御祖父さんのお爺さんは日本の漁師さんに深い海から助けられました。日本とトルコは永遠の友達です・・・』とのコメントを絵に添えて有りました。彼女は現在中等科2年生かと思います。是非 当協会と串本町トルコ文化協会様等と力を合わせ 明年日本に彼女を保護者同伴で招聘したいと考えています。 今年はその準備の年になると思われます。
⑤5年に一回はトルコを訪問を・・・・との計画は当協会が再発足してよりの目標でした。
前回の2010年は『トルコにおける日本年』に当たり 日本政府(外務省)認定行事の絵画展をアンカラで開催しました事はご存知の通りです。そしてトルコ各地で心のこもった歓迎を受けました。
その後、2012年2月に当協会会員で日展理事の鋳金作家 原 益夫氏の作品『エンドレス 月』を首都アンカラの日本トルコ基金文化センターに寄贈、ここでの展示の様子を見学したいものです。そして明年で6回目となる柏崎とトルコ児童生徒絵画展開催校のテビフィック・フィクレット校の開催現場にも・・・など等、訪問したい希望地は増えるばかりです。さらにトルコのみならず、エーゲ海を挟んだギリシャなどへも脚を伸ばすのも楽しいのでは・・・・と思います。皆様のご希望をどんどん寄せてください。
以上 今年の主な予定を書き述べました。このほかにも当協会関東支部では活発な会員交流を企画しています。昨年はトルコカッパドキアで不幸な事件が起こりましたが、こういった時こそ私たちの草の根活動が大切かと考えます。
私たちはこれからも身の丈にあった活動を地道に積み上げて行きたいと考えています。
今年も何卒宜しく御願い申し上げまして、新年のご挨拶と致します。 2014.01.01
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