話は少し古くなりますが、去る9月29日に関東支部の有志7名にて東京ジャーミィを見学しました。これはトルコへは簡単に行けないので身近でトルコの雰囲気を味わいたいと関東支部行事として計画したものです。
東京ジャーミィは代々木上原駅に程近い渋谷区大山町の井の頭通り沿いにあるモスクです。「ジャーミィ」とは人の集まる場所を意味するアラビア語を語源とし、トルコ語では金曜礼拝を含む1日5回の礼拝が行われる大規模なモスクを表しています。この施設の起源はロシア革命によりロシア領内に住んでいた回教徒・トルコ民族の日本への移住者のための礼拝施設で、1938年に木造で建築されました。現在の施設は2000年に新たに建て替えられた石造りのモスクです。
建築様式はオスマン様式で、尖塔とドーム状屋根をもった建物です。内部は2階建てで延べ床面積1,693㎡、1階はトルコの美術品等が展示されている文化施設で上階が礼拝堂になっています。この礼拝堂には最大2,000名の収容能力があり、毎日5回の礼拝と金曜礼拝が行われています。尚、女性はバルコニー(中2階)でお祈りするそうです。
躯体工事は日本の建築会社が行いましたが、大理石、タイルをはじめほとんどの資材がトルコから運ばれ、100人近いトルコの建築家が参画しました。
見上げれば高いドーム状の天井、周囲のステンドグラス、青を基調としたタイルによる幾何学模様やアラビア文字をデフォルメしたデザインで、小さいとは言えトルコで見たモスクと同様に華やかさの中にも荘厳な雰囲気が醸し出されており、参加者一同、感銘を受けました。
礼拝室へ入る入口は男女別かつ女性の方が小さく、イスラムの男女の戒律の厳しさを感じました。さらに女性はスカーフで髪を隠し、肌の露出の少ない服装が求められます。
今回の見学にあたっては、専門の職員による丁寧なご案内を頂き、参加者全員満足して見学を終えることができました。
トルコへはなかなか行けませんので、皆様もぜひ一度見学され、トルコ・イスラムの文化に触れることをお勧めいたします。
東京ジャーミイ・トルコ文化センターHP:http://www.tokyocamii.org/#giris
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