柏崎トルコ友好協会
事務局 佐藤宣祐
3月9日(金)「メトロポリタン松島」を会場として[新生『柏崎トルコ友好協会』第4回総会]
が開催されました。今回はトルコ共和国大使館から トゥンチュ・アングル臨時代理
大使様 オスマン・べキャロール一等商務参事官様 アイシェギュル・アトマジャ文化
広報参事官様の3名をお招きし、また柏崎市長会田洋様 柏崎市教育委員会委員長
山﨑高美様 柏崎地域国際化協会会長今井元紀様 柏崎文化協会会長相澤陽一様
のご来賓を含め総勢75名という大勢の方々からご出席をいただきました。
トルコ共和国大使館において要人3名の方がそろって離館されるのは異例なことと
考えられます。
☆ 第1部総会
総会は昨年一昨年に引き続き協会広報委員長伊藤要一氏の司会で午後6時定刻に
開会。議長には会則に従って高橋篤一会長が就き議事が進行されました。
事務局よりの平成23年度事業報告・平成23年度会計報告及び監査報告がされた
後、平成24年度事業計画(案)・会計予算(案)の審議に移り満場一致で承認され
ました。
主な事業計画は次の通りです。
① 会員数において前年度目標の250名を超える253名の会員となったが実質
250名の維持定着化のため、会費未納入あるいは死亡等による自然減への
補充活動。
② 9%という高い経済成長率を誇り国際社会において存在感が高まり重要性が
増しているトルコ共和国であり、地元産業界・文化界とトルコ大使館とのパイプ
作りに寄与できないかを検討し実行に移す。
③ 3月9日(金)~17日(土)まで[第3回柏崎トルコ児童絵画展]が柏崎ソフィア
センターで開催される。この絵画展は3月(春)に柏崎で11月(秋)にトルコの
首都アンカラで交互に開催されているが今後も継続することで、柏崎市に
おいては6月の「えんま市」7月の「海の大花火」と並んだ3大名物行事に
育てたい。
④ 昨秋は「南紀旅行」で串本町トルコ文化協会との思い出深い交流会が実現
できたが、本年度は他の国内トルコ友好団体(砺波or寒河江)との交流を
企画したい。
⑤ 現会員253名のうち15名が関東地区に居住されているが総会等柏崎での
行事に参加することが距離的に困難な面があり、4月に「柏崎トルコ友好協会
関東支部(仮称)」の立上げを行ないたい。初代支部長に村山貞一氏を予定。
⑥ 既に実施済であるが、昨年8月に準備後延び延びになっていた当協会会員で
日展理事でいらっしゃる鋳金作家原益夫先生(柏崎市在住)の作品
「エンドレス“月”」のトルコ共和国への寄贈を2月6日(月)に行なった。
原先生・高橋会長をはじめ12名の会員でトルコ共和国大使館を訪問、今回の
総会にお招きしたトルコ共和国大使館のお三方らのお出迎えを受けて贈呈し、
トゥンチュ・アングル臨時代理大使からは原先生に感謝の意が伝えられ
「トルコ共和国の最も適当な場所に作品を展示する」ことが約束された。
☆ 第2部 特別講話
今回お招きしたトルコ共和国大使館のお三方よりそれぞれスピーチを頂戴し、所要
時間は通訳も含めて45分に及びました。
主な内容は次の通りです。
○ ご講演をいただいた トゥンチュ・アングル臨時代理大使様
(通訳 飯塚千尋氏)
『トルコと日本の友好関係は1890年のエルトゥールル号の遭難事件に始まっている』
『昨年3月の東日本大震災による甚大な被害に心からお悔やみを申し上げる。災害
後の絶望と困難の中で立ち上がった日本人の高潔な精神はすべての賞賛に値する。
昨年10月、トルコ東部においてもM7.2の大地震が起き救援国の中でも日本からは
素晴らしい貢献をして頂いた。この中でボランティア救助活動に貢献していた宮崎さん
が11月の余震で犠牲になるという不運があったが、二つの悲劇は私達の友情が完全
で非常に通じているものだと私達に思い出させた。』
『日本は東アジア地域の中で最も古い友であり安全であると言え、この結びつきを
経済・文化等すべての分野において発展させていきたいと熱望している。』
『柏崎トルコ友好協会はトルコ共和国と柏崎の間の交流を増加させる素晴らしい機会
であり、支援が必要な場合は遠慮なく連絡していただきたい。』
○ ご講演をいただいた オスマン・べキャロール一等商務参事官様
(通訳 矢川副会長)
『昨年この総会に出席している際に東日本大震災が起き多くの被害を受けられた。
亡くなられた方に心から哀悼の意を表する。』
『良き友人である(当協会会員の)小岩さんはトルコと日本の企業を繋ぐ第一人者
として活躍されており、今後も両国の企業が貿易を通じて成功して頂ければ大変
うれしい。』
『私は3年連続で柏崎トルコ友好協会の総会にお招き戴いた。2012年が駐日ラスト
イヤーとなるが皆様とは温かくホスピタリティあふれる友好関係を築かせていただき
何度御礼を言っても言い切れない位感謝の気持で一杯である。』
『日本トルコ両国の友好が永遠に続くことを心から願っている』
○ご講演をいただいた アイシェギュル・アトマジャ文化広報参事官様
(通訳 矢川副会長)
『初めての訪問だが、柏崎がトルコの文化の振興に多大な結果をもたらしたこと、
相互の温かい友情を保持することに最善を尽くしてきたことをよく知っている。』
『日本滞在の2年間にこの国が文化の大切さを深く理解し、国の文化的資源を
大事にすることに驚異的な配慮を払ってきたことも知っている。』
『トルコも同様に文明の発露を深く鑑賞する先進国の一つであり、数世紀を通して
多くの異なる文明の発祥地であった。』
『トルコの暮らしは多様な文化にかかわって出来上がってきた。トルコ国民は外の
文化も高く評価してきたし他の国民性にも極めて寛容に接してきた。トルコ文化は
異なるものへの寛容と尊敬で特徴づけられてきており、これは私達の豊かさと
力強さの源である。』
『トルコ料理はまた多様な文化の反映でもあり世界でも卓越した料理である。
イベントの際にトルコ料理活動を企画するのでウエブサイトをフォローして下さい。』
お祝詞をいただいた会田柏崎市市長様 相沢柏崎文化協会会長様
☆ 第3部 懇親会
7時15分より会場を移して伊藤要一氏の司会のもとに懇親会が開催されました。
開会に先立ち、昨年の3月11日に発災した東日本大震災の犠牲者の方々に
対して黙祷が捧げられました。
高橋会長の挨拶・ご来賓のトゥンチュ・アングル臨時代理大使様
会田洋柏崎市長様 今井元紀柏崎地域国際化協会会長様のご祝辞のあと、
日本とトルコ両国の交流親善に尽力されたとして高橋会長と今井会長の両氏に
対してトルコ共和国よりトゥンチュ・アングル臨時代理大使様から夫々記念品の
贈呈がなされ、柏崎文化協会相澤陽一会長様の乾杯ご発声で宴が始まりました。
大使代理より当協会及び柏崎地域国際化協会へ記念品が贈られる
トルコ大使館のお三方を囲んでの歓談風景が随所でみられました。
通訳の飯塚千尋さん(当協会会員。昨年に引続きお願いしたが今年は東京の大学生
となって)や英語にご堪能の矢川副会長を介して、あるいは語学力に自信のある?
会員は通訳を介さず自ら…。
途中で恒例の大抽選会が催されました。今回は協会提供のトルコのお酒『ラク酒』・
トルコを代表する女流陶芸家ニメットバルルさんの絵小皿のほか、会員企業様からの
協賛品提供により出席者の半数が当選するという高確率の抽選会となりました。
協賛品として㈱ナガイ様の『工具箱』、メトロポリタン松島様の『温泉入浴御招待券』、
㈱吉原工業様の『いちご狩1kg無料券』、夫々多数のご協力を頂きました。
ご協力に感謝申し上げます。
8時50分に当協会運営委員で初代関東支部長就任予定の村山貞一氏(横浜在住)
が中締め、事前準備されたトルコ語Tesekkurler(ティシェキュルレル=ありがとう)の
唱和を含めたユニークな中締めで会場は最後まで大いに盛り上がったなか9時に
懇親会はお開きとなりました。
明るく和やかな雰囲気の懇親会
中締めの挨拶は初代関東支部長の村山貞一氏
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