柏崎トルコ友好協会
会長 高橋篤一
新年明けましておめでとう御座います。
昨年の当協会の総会と第2回柏崎、トルコ児童絵画展初日は3月11日でした。
その日の午後3時前に東北地方は大震災と大津波に襲われ、日本中は悲劇の
どん底に落とされたのです。当協会総会は当然ながら欠席者もかなり出ましたが、
曲がりなりにも開催し、児童絵画展は翌日一日のみ休み翌々日には再開することが
出来ました。
しかし翌日3月12日の早朝には北信濃を震源とする地震で柏崎は震度5の
大揺れに見舞われるという正に悪夢の2日間でした。今尚、その日の深い爪痕に
東北の方々はもちろんの事、日本中が悩まされ続けています。
今年が穏やかで安寧な日々が続く事を強く祈念するのみです。
昨年は世界史にも残るような 中近東での民主化の嵐が吹き荒れました。
中東の春への嵐がこのまま収まったとは思われません。それと共に
注目されているのがトルコです。
ご存知のように、トルコは 地理的にはアジアとヨーロッパの架け橋であると共に、
ロシアなどの北東ヨーロッパの国々とアフリカとの架け橋でも有ります。
さらに宗教思想的には建国以来 政教分離が国是であり キリスト教の国々とも
イスラム圏とも双方に太いパイプと良好な関係の深い国でもあります。
さらに近年のトルコの経済成長率は10%に達するほどで、世界の中でも最上位の
経済成長率を誇っています。
今年は世界的にもトルコの重要性は益々高まる事が予想されます。
私達の新生柏崎トルコ友好協会は2009年7月に再発足してより3年目に
入ります。お蔭様を持ちまして、当協会は順調な歩みを続けて参りました。
会員数も当初15名でしたが発足総会時で30名、現在は240名程となり
目標の250名まであと一息となりました。
また、当協会の継続事業である柏崎とトルコ児童の絵画展もトルコ、柏崎での
交互に開催し現在はトルコの首都アンカラのテビフィックスクールで開かれています。
今年3月には柏崎ソフィアセンターでの第3回の『柏崎トルコ児童絵画展』開催に
向けての準備を進めています。
昨年11月、当協会員20名は 日本とトルコ120年の友好基点地であり温暖で
風光明媚な串本町を訪問し、串本トルコ友好協会様、田嶋串本町町長様始め議会の
皆様、町役場の方々から大歓迎を受けました。今なお串本の皆様への感謝の気持ちは
当日の感激と共に心をよぎります。是非 串本町トルコ文化協会様からも柏崎を
訪問して頂き、交流の輪を広げ大きく育つ事を念願しています。
日本各地にはトルコとの友好姉妹関係にある都市が6箇所有ります。
近くにはチューリップの富山県礪波市、さくらんぼの山形県寒河江市があります。
これらの日本国内の志を同じくする皆様とも友好交流を深める事も
意義深いのでないでしょうか。
当協会会員で日展理事である 原 益夫氏の作品『エンドレス “月” 』をアンカラの
トルコ日本基金文化センターへ寄贈する事を23年度の事業計画として立てましたが、
トルコ大使館様の都合で昨年は実現せず歳を越しました。今年2月には
在日トルコ大使館での贈呈式を執り行いたいと考えています。正式には1月18日の
当協会役員新年会で決める予定ですが、当協会の仲立ちのもとで原氏から直接
大使館の代理大使(現在大使は本国での重要な業務に就かれ不在中)に手渡して
いただければと思います。その際、当協会の役員会員15名~20名は原氏と共に
小型バスで渋谷のトルコ大使館を訪問する予定ですが、日時が具体化しましたら
このホームページでもお知らせ致します。
今年3月の当協会にはトルコ大使館より柏崎と縁の深い商務部一等参事官の
オスマン様と共に文化広報参事官、大使代理のお三方をお招きしたいとも
考えています。これから日程等を摺り合わせ 是非御越し頂き 柏崎の産業界、
文化界とのパイプ作りと当協会へのご指導を賜われば幸と考えています。
今年も『柏崎トルコ友好協会』は明るく元気で素直《教育用語で“明元素”メイゲンソ》
なニュースを発信したいと考えています。決して暗く病的で反抗的
《教育用語で“暗病反”アンビョウタン》に陥る事は致しません。
さらに当協会が明るく充実し成長する歳にしたいと決意を新たにしております。
会員の皆様にとりましても、また日本とトルコにとりましても今年が幸多い一年で
有りますことをお祈り申し上げ、新年のご挨拶と致します。
012年1月10日 トルコ大使館商務部一等参事官室にて。
オスマン・ベキャロール様、当協会総務委員小岩敏之氏と共に
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