細山 巧
10月24日 晴れ
トルコ滞在も七日目になり、身体も慣れて来たのに残念な事に、トルコ最後の日の朝を迎えてしまいました。
出発時間が10時と遅く、おのおのゆっくりとイスタンブールの優雅な朝食を楽しむ事ができました。
そして、今夜は日本へ帰国するので、スーツケースの整理がチョッピリ寂しかったりもしました。
10時、バスに集合した時は、私たち一行は一週間前よりも、一致団結していて、まるで、家族か兄弟のような絆が生まれていました。だから、もし、今日、何かトラブルがあっても、みんなで協力しあって解決し、無事に日本へ帰るぞ!と皆そう思っておりました。
まず、今日、最初に訪れたのは、トプカプ宮殿でした。ここからの眺めはとても最高で、
展望台に立つと、目の前にボラポラス海峡に、金閣湾に、マルマラ海の三つの海が目の前に広がります。
ここで、恒例の記念撮影。
宮殿では、オスマン朝時代の宝物の館があり、当時世界から集められた宝物があり。オスマン朝時代の力の凄さが、宝物の数をみれば、解かります。とても、歴史的にも価値のあるコレクションですが、私たちアジアの人間にとっては、ちょっと難しい物ばかりでした。同じく、ハレム聖域も見学しました。ハレムと聞くと、ちょっと下品なイメージがありましたが、その間違ったイメージはここに来て初めて変わりました。
次に訪れたのは、ボラポラス海峡の豪華なクルーズ、船は貸切で独占!!
天気も良く、風も気持が良く、綺麗なイスタンブールの町並みを見ていると、本当に、トルコに来て良かったなーって思い、感動のあまり、少し、涙も出ちゃいました。
ここで、笑えたのは、船長さんと、高橋会長が握手を交わしてたんだけど、二人とも頭がピカピカで、まるで、兄弟そのものでした。トルコのお兄ちゃんと日本の弟みたいで、これぞ友好の証だと思い、みんなも大いに笑ってました。
ボラポラス海峡では、狭い川幅に大きな貨物船が航行してたり、フィッシングを楽しむ人、観光船などで、とても、忙しい海峡でした。
クルーズ船の終着駅の近くに、エジプトの商人が開いたと言われるエジプシャンバザールがあります。
本日最後の観光地。みんな、迷子にならないようにと、皆、気を引き締めてバザールのジャングルへ潜入しました。
ここは、主にスパイスや、チーズと言った食料品が多く展示してあり、先に訪れた、グランドバザールより楽しかったです。
中には、「ヒルも売ってたよー」なんてのも聞きました。
そして、集合時間、閻魔市の2倍は居る人ゴミの中かから、定刻通り、皆集合しました。
私たちはどんどん、団結力が増してきました。
最後の夕食は、日本料理レストラン。正直、明日日本で日本食を食えるのに、なぜトルコで日本食を食わねばならんのか!
と不満を持っていましたが、行って食べてみたら、その考えは撤回されました。
私たちは、渋滞に合ってしまい。食事の時間は30分しかありませんでした。どうせ、天麩羅と刺身を大急ぎで食って空港に
行くと思いきや、出てきたのはお重(弁当箱)!!ナイスアイデアに感動!!
料理人は全てトルコ人!重箱を開けてみると、チラシ寿司にシャケの焼き魚、その他。
口に入れて見ると、「まーこれが美味いこと!!」
私の脳裏にある話が浮かびました。雑誌に書いてあったんですが、東京で食べるフランス料理が世界で一番美味いと!
それは、日本人のシェフが、フランス料理を勉強して、日本の技術をも取り入れて作ったから、美味しくなり。
トルコで食べた日本食も同じ事が言えると思います。日本料理を学んだトルコ人がトルコの材料で、いかに美味さを引き出すか、思考し出来たのがその料理で、トルコ人の愛情がたっぷりと入った世界で一番美味い日本食だと思いました。
また、それに、ワインがピッタリと合い、BGMも琴ではなく、ジャズがながれてました。
お弁当と言う、素敵なアイデアのおかげで、30以内で楽しく夕食を食べる事ができました。
そして、私たち一行はバスに乗り空港へ向かうわけですが、旧市街地のアヤソフィア寺院に綺麗な夕日がかかり、それは、見事な光景でした。まるで、イスタンブールが私たちに「ありがとう」と言ってるような気がしました。
そして、トルコ人ガイドのキャミーさんと固く握手を交わし、私たちは帰国の途につきました。
日は変わり、
10月25日
韓国の空港で5時間も乗り継ぎの為に待たされましたが、不思議なことに、そんなに長いとは感じませんでした。
フライトも揺れることも無く無事に新潟空港に着き、トルコと日本の友好の証の証明書を胸に掛けていた故に人相の悪い人もスムーズに税関を通過してきました。帰りのバスの中では、走馬灯の様に、一週間の旅の思い出が頭を駆け巡っておりました。
せっかく、お友達になれたのに、みんなとお別れするのは辛いけど、また、みんなで、旅を出来る日を心から思っています。
そして、次回また、トルコへ行く時はもっともっと、トルコの事を勉強してから、行きたいと思います。
ボスポラス海峡クルージング エジプトバザール内部
「2010年トルコにおける日本年」の記念ロゴマーク
当協会員の胸にはこのマークが輝いていた
最近のコメント