柏崎トルコ友好協会事務局
第6回の新生『柏崎トルコ友好協会』総会が3月7日にホテルメトロポリタン松島にて約90名のご参加で開催されました。
今回は、29年前のイラン・イラク戦争の際、危機一髪のところで日本人250名近くをイランのテヘラン空港より見事救出に成功した立役者のお一人 森永 尭様(当時 伊藤忠商事イスタンブール支店長)を始め 会田柏崎市長、今井柏崎地域国際化協会理事長、相沢柏崎文化協会会長をゲストにお迎えし開会しました。
当日の司会進行はベテランの 伊藤 要一氏により進められました。
① 開会の挨拶
高橋会長 挨拶
ご多忙の中、本日は90名近くの大勢の会員の皆様からこの総会に御越しいただきまして有難うございました。心より御礼を申し上げます。
当協会も2009年7月に活動再開の総会を『サンブン』で開きましてから今年で5年目を迎える事となりました。この間 多くの会員の皆様からご入会いただき、現在は260名を越えています。当協会は役員諸氏のボランティア精神によって保たれておりまして、活動も年々充実してまいりました。現在もソフィアセンターで5回目の『柏崎トルコ児童生徒絵画展』を開催中で連日多くの市民の皆様から会場に足を運んでいただいております。
さて、明年2015年はトルコと日本の友好のきっかけとなりました 和歌山県串本町での『エルトゥルル号』遭難救出事故から125年となります。
昨年10月に和歌山の串本町長田嶋御夫妻とお会いしましたが、明年は串本町では多彩な行事を計画しているようです。
それに合わせまして 当協会主催の絵画展へ 第1回目、2回目と2度 絵を送っていただいたトルコの小学生『チュアナ・ルトカイちゃん』と言う児童がいました。彼女とは2010年に当協会のトルコツアーのときにアンカラでお会いしましたが、この児童は124年前の串本沖でのエルトゥルル号遭難事故の際 500名余が亡くなり僅か69名の生き残ったオスマン帝国海軍の御子孫だったのです。柏崎との縁で結ばれた事は全くの奇遇としか言いようが有りません。
この『チュアナ・ルトカイちゃん』を明年 日本に招聘し、この総会で皆様と交流する機会をつくろう 、その為の 今年は準備の年としたいと考えております。 もちろん、当協会だけではなく、トルコ共和国大使館、アンカラの日本大使館、トルコ航空、串本町等と協力が必要となります。
昨年は大変残念な事件がトルコのカッパドキアで起こりました。新潟大学の女子学生2名が襲われた事件です。この直後 カッパドキアでは『日本人に大変な迷惑をかけてしまった。申し訳ない・・・』との横断幕を掲げたデモが起きたと報じられました。こういった時こそ 私たち市民レベルの友好団体がしっかりしなければ ならないと私は考えます。今後も会員の皆様から当協会発展にお力添えを御願い申し上げます。
本日は、このあとで、30年前のイラン・イラク戦争で日本人220名の救出に 奮闘貢献された 森永 尭様からご講演頂くべく お招き致しております。どうか ご期待下さい。
平成26年3月7日
② 議事
恒例により高橋会長が議長席に着き進められました。
・平成25年度事業報告
・平成25年度会計報告
・会計監査報告
・平成26年度事業案審議
・平成26年度予算案審議
・ その他
上記の議題が審議されましたが、全て原案通りにスムースな進行で可決されました。
③ 特別講演
森永 尭 様 『1985年 トルコ航空機 日本人救出』
『1985年(昭和60年)イラン・イラク戦争時に制空権を握ったイラクのフセイン大統領が48時間以降の3月19日20時を期してイラン上空の飛行機は無差別に攻撃する・・・。との宣言を発しました。イランには各国の救援機が続々とテヘラン空港に立ち寄り、自国民を救出したのですが、日本人脱出の手段は全く絶望的で250名近くの脱出希望日本人は焦燥感に打ちのめされていました。
そのとき、隣国トルコのイスタンブールに伊藤忠商事支店長として駐在していた森永氏は 親交のあった当時のトルコのオザル首相に体当たり交渉、ついにトルコ政府は2機のトルコ航空特別機をイランに飛ばし 日本人全員救出に成功・・・・。
何故トルコの方々は日本のために特別機を出したのか?危険を承知で乗り込んだ機関士やキャビンアテンダント等の心意気は・・・?』など29年前のイラン・イラク戦争時における日本人救出劇の迫力有る生々しいお話に会場も静まり返りました。その後、多くの会員から「真の当事者である森永さんのお話に緊張しました。聞けてよかった・・・」などの感想が寄せられました。
御講演の森永様
イ・イ戦争当時の臨場感あふれる森永氏のお話に
かたずを飲んで聞き入る会員の皆様
④ 懇親会
相沢陽一柏崎文化協会会長の 開会のご挨拶と乾杯で懇親会の幕が開かれました。
会場では 当日のご講演を戴いた森永 尭様の著書『トルコ 世界一の親日国』が販売され、森永様はお買い上げいただい全冊にご自身のサインをサービスをされ、さらにお酒を酌み交わされ懇談されていました。
お開きは当協会事業委員長 河合三喜雄氏より当協会の発展と参加者の皆さんのご健康を祈念し『一本〆』で締めくくりました。
9時に 楽しく、賑やかな懇親会も幕となりました。
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